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目標 5: 障害のある子どもへの早期関与と早期教育を広めること

発達の遅れや障害のある子どもがいるという問題は、これまで比較的見過ごされてきた。そのような子どもの多くは、貧困生活を送る家庭に育っている。アジア太平洋地域の大部分では、障害のある子どものうち少なからぬ割合が、早期関与および教育プログラムにアクセスできない状態にある。発達上重要な地点に到達するのが遅れていることを早期に発見することは、乳幼児や児童の身長と体重を定期的に計測するのと同じように大切である。発達上重要な地点に到達するのが遅れていることを早期に発見したら、その子どもの全体的な発達を最大限活用するために速やかにかつ適切な対策をとる必要がある。そのような早期関与の対策には、なかんずく、刺激、養育およびケア、ならびに就学前教育を与えることが含まれる。早期に子どもを支援するプログラムに投資することは、その後に続く教育および訓練と比べても大きな見返りをもたらす。政府が早期に子どもを支援するプログラムを実施すれば、子どもたちの発達の結果は目に見えて改善すると考えられる。さらに、障害のある子どもが、自分たちの暮らす地域での他の子どもたちと同等に質の高い初等・中等教育にアクセスできるように、政府が保障することが不可欠である。このプロセスには、障害のある子どもにより効率的な支援を提供するパートナーとして、家族の関与を深めることも含まれる。[訳注:原文は見出しの15が抜けている]

ターゲット5.A
出生時から就学前までに障害のある子どもを早期発見し、早期関与するための対策を強化する。

ターゲット 5.B
障害のある子どもと障害のない子どもとの初等学校・中等学校在籍率の差を半減させる。

 

進捗状況を確認するための指標

主要な指標

5.1 早期関与を受ける、障害のある子どもの数

5.2 障害のある子どもの初等学校在籍率

5.3 障害のある子どもの中等学校在籍率

補助指標

5.4 子どもの障害の早期発見および障害のある子どもの権利保護に関する情報ならびにサービスを提供する出産前・出産後のケア施設の割合

5.5 手話で指導を受けるろうの子どもの割合

5.6 あらかじめアクセシブルな形式で作成された教育素材を与えられた、視覚障害の生徒の割合

5.7 支援機器、調整されたカリキュラムおよび適切な学習教材を与えられた、知的障害、発達障害、盲ろう、自閉症およびその他の障害のある生徒の割合